なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 収容女性と性的関係…名古屋刑務所支所看守部長を逮捕(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040624-00000112-yom-soci

 名古屋刑務所は、豊橋刑務支所(愛知県豊橋市)に被告として収容されていた20歳代の女性と性的関係を持ったとして、同支所処遇部門の看守部長(46)を特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕し、24日、名古屋地検に送検した。

 調べによると、容疑者は昨年9月下旬から10月上旬にかけ、3回にわたり、同支所の拘置区内で女性と性的関係を持った疑い。容疑者は容疑事実を大筋で認めている。

(容疑者の実名は削除しています)
 「性的関係」って、要するに、やってしまった、ってことですよね。こんなことがあってもいいのでしょうか。女性が妊娠したから発覚したそうです。
 刑務官と被収用者とは力の関係が違いすぎます。職場の上司と部下などでもいろいろ問題は起きますが、刑務所・拘置所の場合は、完全に閉鎖された空間で、しかも命令−服従の関係にあるものです。これほど立場を悪用した犯罪があるでしょうか。
 以前に書いたことがあるような気もしますが、女性の収容区(これを女区といいます)を巡回するのは、女性だけにすべきです。現在は、とくに夜間は、女性の刑務官が足らないなどの理由で、男性が巡回することが多いと聞きます。このような犯罪を防ぐためか、男性が巡回するときには複数(の男性)でおこなうように定められています。しかし、男性同士がグルになって、ひとりだけで巡回することもあるかもしれませんし、だましてひとりで巡回をしたのかもしれません。
 いずれにしても、女区に男性が入るという制度自体を改めなければ、このような犯罪はなくならないかもしれません。それこそ、痴漢防止のための女性専用車両と同じような発想ですが、事態がより深刻なだけに、一刻も早く、そういう制度を導入すべきだと思います。