福岡の拘置所で男死亡 陶芸窯の遺体焼却指示か(共同通信)
福岡県の遺体焼却事件で、逮捕された陶芸家下山孝市容疑者(61)に陶芸窯で遺体を焼くよう指示したとみられる男(60)が23日朝、福岡県飯塚市の飯塚拘置支所で死亡した。男は銃刀法違反罪で公判中だった。
死因は心臓発作だったといい、福岡県警が詳しい状況を調べている。
最近取り組んでいるテーマとして、拘禁施設における不審死というものがあります。
たとえば、この事件などは、どうにも解せない点が多いですね。たまたま話題になっていた人物なのでこうしてニュースにまでなっていますが、これが単なるこそ泥程度であれば、ニュースにさえならないかもしれないのです。
この記事を読んでもよく分からないのは、
- 心臓発作はなぜ起きたのか?
- この男性に持病や心臓発作の前歴はあったのか?
- 男性はどのような形態で収用されていたのか(独居か雑居か)?
- 看守が最初に気づいたときの様子はどうだったのか?
- 巡回は15分おきくらいにしているはずだが、その前の巡回のときはどんな様子だったのか?
- 拘置所のドクターが死亡を確認するのが発見から1時間も立っているのはなぜか?
- 病院に搬送していないのはなぜか?ドクターを呼ぶ前に病院に搬送すべきではないのか?
などです。刑務官などによる暴行死の可能性を疑う理由はありませんが、もう少し、きちんとした対応や情報公開をすべきなのではないでしょうか。
(追記)
なんとなく感じたのですが、もしかして自殺ですか。拘禁施設内で自殺が起きるのは、拘禁施設の怠慢だと考えます。きちんと裁判を受けさせるため(あるいは罪を償わせるため)に拘置所(あるいは刑務所)に収容しているのですから、安易に自殺に逃げ込ませるのは、被害者にとっても好ましくないことです。よくあるのは、衣服などで首吊りの道具を作って、などというものですが、物理的にそういったことができないような舎房の構造にするなど、いろいろな工夫がなされて然るべきだと思いますね。