なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 名古屋刑務所 豊橋刑務支所 窃盗未遂届けず

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060908/mng_____sya_____005.shtml

 名古屋刑務所豊橋刑務支所(愛知県豊橋市今橋町)でことし6月、女性職員のロッカーが複製した鍵で開けられ、窃盗被害に遭いかけていたことが分かった。しかし、同支所は警察に通報せず、内部調査にとどめたまま。関係者から「鍵は現場に残されており、警察が指紋採取などの捜査をすれば犯人は分かったはず。内部から犯人を出すことを避けたとしか思えない」との批判が出ている。
(中略)
 刑務所内の犯罪行為に対しては通常、地元警察署か刑務官の中の司法警察員が捜査する。

 しかし、同支所は、夜勤中に事務棟に外部の人間が立ち入る可能性が極めて低いことや2階給湯室に通常、職員以外は行かないことから「内部の職員による行為の可能性が高い」と判断。「盗難やその他の被害がないので、警察への通報は差し控え、とりあえず内部調査を進めるのが適当と考えた」としている。

 支所と名古屋刑務所で夜勤者事情聴取などをしたが、犯人は特定できていない。同支所は「事件性がない」との理由で、法務省に報告せず、名古屋矯正管区も中日新聞の取材を受けた後、同省に報告した。

 刑務所ウォッチャーとして見逃してならないのは、豊橋刑務支所では、2年前にも重大な不祥事を起こしたばかりだということ。2年前の事件は、男性刑務官が女性の被収容者と性的関係をもって妊娠させたという震撼すべきものでした。今回も、同僚女性のロッカーを狙うという犯罪です。この刑務支所、一度解体して、全刑務官を入れ換えるくらいの対策をとらないと、腐った体質は変わらないのではないでしょうか。
 それにしても、2年前の件がありながら、ろくな調査もせず、闇に葬ろうとしているのは、いったいどういう発想なんでしょうか。