なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 筋弛緩剤事件、守被告に無期懲役判決 仙台地裁(毎日新聞)

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20040330k0000e040014001c.html

5人への点滴に被告が殺意を持って筋弛緩剤を混ぜたとすべて有罪認定し、弁護側の冤罪(えんざい)の主張を退けた。弁護側は即日控訴する方針。
畑中裁判長は「医療行為を装って敢行された前代未聞の重大極まりない凶悪事件。医療従事者に対する信頼を揺るがし、公判でも反省や悔悟なく、不合理な弁明を繰り返した」と指弾した。そのうえで「責任の重さは有期の懲役刑でまかなえないほどで、極刑も視野に入れた検討が必要だが、死刑の選択は極めて慎重であるべきだ」と量刑理由を述べた。

不謹慎なことを承知でいえば、死刑を選択しなかったのは、裁判所が事実認定に不安を感じていることの現われのような気がします。っていうか、検察の求刑が無期懲役なこと自体、そういふうに理解されなくもないってことで(^^;)。