なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 姿を見せなかった橋下弁護士

 山口県光市で99年に会社員本村洋さん(31)の妻(当時23)と長女(同11カ月)が殺害された母子事件で、殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた元少年(26)=一、二審で無期懲役=の弁護団の4人が、懲戒請求をテレビ番組で呼びかけられ業務に支障が出たとして、大阪弁護士会の橋下(はしもと)徹弁護士(38)に1人300万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が27日、広島地裁であった。橋下弁護士は出廷しなかったが、「発言に違法性はない」と訴えの棄却を求める答弁書を提出し、全面的に争う姿勢を示した。

http://www.asahi.com/national/update/0927/OSK200709270075.html

 予想された対応で裁判の幕が上がりました。
 法的な判断が中心になるのだろうから、裁判所には早期に判断を示してもらいたいです。
 ところで、朝日の記事にある、

 民事訴訟は本人が出廷しなくても書面で意見の主張ができる。橋下弁護士の事務所は欠席理由を「一方的に日時の指定があり、広島という遠隔地である」ことを挙げた。

 というのはミスリード
 欠席しても書面を出せば許されるのは、第1回の期日だけです。橋下弁護士が言うように、1回目については、被告の都合は事前に確認されません。なので、都合の悪い場合もあるので、第1回期日に限っては、不出頭が許されています。逆に、2回目以降の口頭弁論には出席しないといけません。2回目以降は、被告の都合も聞いた上で期日を指定しますから。
 ということで、次回こそは橋下弁護士が広島に乗り込んでくるかな?
 それとも誰か代理人をたててくるのか?
 ま、どうでもいいんですけどね。