教養はたいせつ
- 作者: 樋口裕一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 新書
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著者は、種として情報を得るために読む「実読」と楽しみのために読む「楽読」とを区別して、それぞれの味わい方について述べています。最近、σ(^^)はビジネス書や発刊ラッシュの新書ばかり読んでいて、エッセイとか小説とか、そういう「楽読」の方面がおろそかになっていました。ちょっと反省。「実読」のほうでは、三色ボールペン方式ではなく、鉛筆一本でマーキングしながら読み進めていく方法なども紹介されていて、新鮮に楽しめたし、役に立つアドバイスが随所に見られました。
「楽読」では、古典や西洋文学などの話も飛び出し、著者の教養の深さと懐の深さに気づかされます。巻末にはフランス文学やアフリカ文学など各ジャンルから、著者が感銘を受けた本100冊も紹介されていて、ブックガイドとしても適当なのではないかと思います。
かくいうσ(^^)も、そうした教養に欠けているところが大なので、この本を参考にしつつ、少しずつ「楽読」の分野にも踏み出していきたいと感じました。