なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 <松本被告>弁護団が鑑定申請 公判手続き停止申し立て

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041129-00000109-mai-soci

 1審・東京地裁で死刑判決を受けたオウム真理教アーレフに改称)の松本智津夫麻原彰晃)被告(49)の私選弁護人2人は29日「接見状況から被告に訴訟能力がない」として東京高裁に公判手続き停止の申し立てをしたと明らかにした。松本被告は弁護士や近親者の呼びかけにも無反応な状態が続いており、身体、精神両面の鑑定も申請しているという。
 会見した弁護団によると、4月から現在まで計73回、東京拘置所に出向き、計36回接見した。7月26日まで松本被告は一度も姿を見せなかったが、同30日以降に接見室に車いすで現れるようになった。だが、何を話しかけても無反応で意味不明な声を漏らし、近親者の接見にも同様という。

 エイズ事件の安倍被告の例といい、公判手続き停止というのは、どうも釈然としないものが残る制度です。弁護士がこんなことを言ってはいけないのかもしれませんが。
 とくにこの人の場合、詐病かそうでないか、見破るのは困難なのではないでしょうか。7月30日以降に姿を見せるようになったのは、無反応な演技をみて欲しいという作戦なのかもしれないです。