なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

松本はやはり精神病だ

 最高裁特別抗告を棄却しました。

 地下鉄・松本両サリン坂本堤弁護士一家殺害など13事件に問われ、1審で死刑判決を受けたオウム真理教麻原彰晃こと松本智津夫被告(51)について、最高裁第3小法廷(堀籠幸男裁判長)は15日、控訴趣意書の未提出を理由に控訴を棄却した東京高裁決定を支持し、弁護側の特別抗告を棄却する決定をした。

 特別抗告の棄却決定には不服申し立てはできないことから、松本被告の死刑が確定した。27人が犠牲になった未曽有の事件を引き起こした「教祖」の裁判は初公判から10年5か月を経て終結した。

 決定は、堀籠裁判長、上田豊三、藤田宙靖那須弘平各裁判官による全員一致の意見。決定文は同日午後3時半すぎ、東京拘置所松本被告に送達された。1審で死刑となった被告の控訴審が手続き上の理由で打ち切られ、確定するのは、最高裁に統計がある1966年以降初めて。
(読売新聞) - 9月15日22時13分更新

 このことは、予想されていたことなので今更驚くに値はしません。
 ただ、気になったのは、NHKのニュースに出てきた佐木隆三が、松本が精神病のふりをしているだけであるかのように発言していたこと。
 確かに、当初は、松本の意識もはっきりしており、意図的に精神病を装っていたのではないかと思われるところがあります。しかし、少なくともσ(^^)のような松本弁護団とは縁もゆかりもない一弁護士のもとに入ってくる情報をみるだけでも、現在の松本が強い拘禁性の精神病にかかっていることは明らかだと思います。
 まともな人でも、精神病のふりをしているうちに本当に精神病になるということがあるようですが、松本の場合、そうした演技性に由来するものと、拘禁状態が長く続いたことによって、精神病になっているというのが正しい理解なのではないかと思います。
 このことが持つ意味については、項を改めて論じてみたいと思います。