なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 男性職員の女性房侵入防止に生体認証システム導入へ(読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040719it12.htm

新システムでは、女性収容房のかぎ保管庫と扉の両方に生体情報の認識機能を持たせ、かぎを借りた者と収容房の扉を開けた者を特定して管理する。
 女性職員の場合、収容房の扉を開けられるのはかぎを借りた職員のみとし、男子職員の場合は、かぎを借りた者とは別のもう1人の職員と一緒でなければ、扉を開けられないようにする。

 拘置所の女性収容区に男性看守が入れるか、という問題です。このたび、豊橋で、男性看守が女性の被収容者と関係を持ち、妊娠させたという恥ずかしい事件が起きました。それを受け、法務省が再発防止策をまとめたという記事です。
 上記のような対策は、一歩前進といえばそのとおりですが、これでは男性2名がぐるになったらどうするのでしょうか。鍵を開けた後、もう一人の男性職員が退出したらどう知るのでしょうか。
 抜本的改革は、女性収容区に男子を入れないということなのに、法務省は、このような破廉恥極まる犯罪が起きても、まだ小手先の改革でお茶を濁すつもりなのでしょうか。そのようなシステム開発に金をかけるくらいであれば、もっと女性職員の数を増やすべきだと声を大にしていいたいです。