なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

受刑者死亡で警察が捜査(RKB毎日)

佐賀少年刑務所の70代の男性受刑者がおととい、搬送先の病院で死亡しましたが、司法解剖の結果上半身に数か所の内出血が確認され、警察が事件と事故の両面で死亡した経緯を調べています。
おとといの午後佐賀市の佐賀少年刑務所で、吐き気を訴えて刑務所内で診察を受けていた70代の男性受刑者の容態が突然急変し、病院に搬送されました。
受刑者は、およそ8時間後に死亡し警察の司法解剖の結果、死因は内臓破裂による出血性ショック死で上半身に数か所の内出血が確認されました。
この受刑者は、ほかの8人の受刑者とともに雑居房に収容されていて、心筋梗塞などの持病があったということです。
警察が事件、事故の両面で捜査するとともに、佐賀少年刑務所も同じ房の受刑者や担当の刑務官から事情を聴くなどして調査しています。

 内臓破裂で死亡したというのですから、誰かから暴行を受けたことはほぼ確実で、「心筋梗塞などの持病があった」というのは、死亡と関係ないのではないでしょうか。
 こういう事件を刑務所が内部で調査してもろくなことにはならないので、警察や検察がしっかり捜査をすべきだと思います。
 もっとも、警察だろうが検察だろうが、同じ役人どうし(とくに刑務所と検察は同じ法務省管轄で交流もある)なので、内部調査に毛の生えたようなことしかできないのかも知れませんが。
 日弁連は、先日、刑務所内で死亡した案件で不審なものを取り上げて調査をしましたが、その結果、かなり問題のある事例が続々と出てきています。
 法務省から独立して、こういった問題をきちんと捜査できる態勢を整える必要があると思います。