なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 受刑者死亡:40代女性がエコノミー症候群 和歌山刑務所

 和歌山刑務所(和歌山市加納、武田豊所長)で、40代の女性受刑者が肺動脈血栓塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)で死亡していたことが31日、分かった。10日ほど前から服役し、数日前に体調不良で病院で受診したが、同症候群の可能性は指摘されていなかったという。

 同刑務所によると、女性受刑者は30日午前8時35分ごろ、独房から所内を移動中に突然倒れた。職員の呼びかけに応じず、病院に搬送されたが間もなく死亡。司法解剖で死因は同症候群と分かった。

 女性受刑者は今月28日ごろ、歩き方がゆっくりになり、「首筋が痛い」などと訴え、29日に受診。痛み止めの薬をもらったという。服役では軽作業に従事し、昼ごろに約30分の運動時間があったが、女性受刑者がどの程度運動をしていたかは不明という。

 同刑務所の木下登志美・処遇部長は「病死のケースで、刑務所の処遇に不備はないと考えている」と話した。

 同症候群は、狭い空間で長時間座るなどの影響で足の静脈に出来た血栓が肺で詰まることで起き、呼吸困難や胸痛などの症状が表れる。今年1月には、大阪府警平野署(大阪市平野区)の留置場に拘置されていた男性被告(当時26歳)が同症候群で死亡した。【安藤龍郎、藤顕一郎】

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070601k0000m040013000c.html

 開き直りのコメントに呆れますね。
 刑務所の狭さとか、同じ姿勢でいさせられることなどが原因でエコノミークラス症候群になった可能性も十分あるのに、そうした検証もしないまま、「刑務所の処遇に不備はない」とどうして言えるのでしょうか。ここで責任があるかのような答えをすると、あとで国家賠償請求でも遺族から起こされかねないので、強弁しているんですかね。だとしたら、「先に誤ったら負け」の訴訟社会アメリカじゃないけども、嫌な世の中になったものですね。