なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060127-00000207-yom-pol:title=60歳以上の受刑者急増、新規入所10年で2・6倍

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 60歳以上の高齢受刑者数が急増し、2004年の新規入所者は10年前の約2・6倍に達したことが、法務省の調査で明らかになった。
 背景には、高齢者の犯罪、とくに再犯の増加があると見られる。最近は刑務所の過剰収容や経費増加が問題になっているため、法務省は受刑者の再犯を減らす対策づくりに乗り出す。
 同省によると、新規に入所した60歳以上の受刑者は、1994年は1181人だったのに対し、04年は3129人と初めて3000人を超えた。全体の成人受刑者に占める60歳以上の割合も03年で11%に達し、ドイツ(2・6%)、英国(2・8%)を大きく上回っている。米国は55歳以上の受刑者は3・1%にとどまっている。

前から口を酸っぱくして言っていることですが、こうして数字で出てくるとインパクトがありますね。再犯率を下げるには、やはり国によるフォローが不可欠です。いまやっている刑事事件では、70歳くらいの老人の被告人なんですが、「刑務所を満期で出所」→「数カ所の更生保護施設へ行き、入所を依頼する」→「高齢で仕事が見つからないとして断られる」→「役所で生活保護の申請をする」→「住むところがないからだめ、として断られる」→そうこうするうちに所持金なくなる→「野宿するが、寒い。腹がへる」→「役所で1000円もらう」→「1週間でなくなる」→「盗みをする」→「つかまる」ということで、1カ月たたずに逮捕になりました。
やはり国がなんとかしないと・・。