なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

koboはPDFリーダーの夢を見るか

 新しもの好きの性格なので、さっそく楽天ブックスの電子ブックリーダーkoboを買ってみました。
 本体は思っていたよりも薄くて軽く、大きさは手頃です。実は電子ブックリーダーの専用機を買うのは初めてなのですが、第一印象はなかなかいい感じです。
 ですが、どうもコンテンツがいまいちで、読みたいものがありません。
 そこで、ネットから手に入る論文や白書などのpdfデータを読むのに使えないか、ちょっと実験してみました。
 まず、マイクロSDカードを用意します。
 PCからマイクロSDカードのルートディレクトリにダウンロードした適当なpdfファイルをコピーします。今回は、とある大学の紀要から法学の論文と、法務省のサイトから犯罪白書平成23年度版の一部、厚生労働省のサイトから厚生労働白書の目次部分をダウンロードしてコピーしてみました。
 コピーが終わったら、kobo本体のスロットにマイクロSDカードを挿入してスイッチオン。
 本体にインストールされているものと並んで、pdfファイルも選択対象として表示されます。どうやら、ファイル名が日本語だと文字化けするようで、「????.pdf」のように表示されます。素直に英数字にしておいたほうが良さそうです。
 さて、肝心の表示の仕方ですが、このような感じ(クリックで少し拡大します)。

 実は、これでも125%の拡大表示にしているのですが、たいへん字が小さく表示されます。参考までに普通のSDカードを横に置いていますので、比べてみてください。
 こうなると、全体を読むには画面をスクロール(指でドラッグ)する必要があるのですが、電子ペーパーという限界があるせいか、これがけっこうモタモタします。iPhoneなどに慣れていると、ついつい高速なスクロールを期待してしまいますが、これはややストレスですね。また、当然ながらモノクロ液晶ですので、カラーのpdfだと少し見づらい部分もあるようです。
 それから、むしろこちらのほうがちょっと痛いところですが、どうやら、pdfファイル本文の日本語の本文検索に対応していないようです。用意したpdfにテキストが埋め込まれていないのかと思いましたが、そんなことはないみたいです。これは内蔵ソフトのバージョンアップで対応してくれると嬉しいのですが。
 というわけで、pdfファイルのリーダーとしては、「使えないことはないが、快適ではない」というのが結論。次は自炊した(というと大げさですがドキュメントスキャナで読み取ったpdf)ファイルの表示に挑戦したいと思います。
(次回に続く)