なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

貧困ビジネス?

 最近、近所の公園でおそろいのユニフォームを着て、ホームレスの人達を対象に炊き出しなどの活動をする団体を良く見かけます。それがなんとなく怪しい雰囲気を醸し出しているのです。たとえば、道行く人に親切に対応したり声をかけたり、ビラを配ったりするのでもない。ぼくがそうした団体を運営するなら、まずは地元の人や街行く人に、自分たちの活動をわかってもらおうと活動すると思うし、ボランティアのメンバーを募集したり、カンパを呼びかけたり、対外的に広報活動をすると思うのです。ところが、彼らにはどうもそうした雰囲気が感じられない。「お手伝いお断り」みたいな雰囲気があって、こちらから「何やってるんですか」と気軽に声もかけられないところがあります。
 そんなはなしをある人にしていたら、どうも今はやりの「貧困ビジネス」の可能性もあるのではないかということでした。その人達を助け、生活保護を受け取れるようにする代わりに、その保護費を預かってピンはねする、そうした輩が少なくないのです。今までは、とくに地方では、組織的な活動ではなく、一部の悪知恵のある人が、知り合いの生活保護受給者とか、ちょっと障害があって判断能力が乏しい人などに目をつけて、個人的に悪さをすることが多かったのですが、だんだんと公然化してきたのかもしれません。NPOなんて名前がついていると、ついつい信用してしまうかもしれないですし。
 こうした取り組みも、ほんとうは弁護士会が率先してあるいは連携して行うべきなのでしょうね。