なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

富山地方鉄道紀行(その2)〜岩峅寺→寺田


 終点の岩峅寺で降り、構内で写真を撮っていると、接続よく、立山方面から五百石経由の富山行きが入線してきました。
 富山地方鉄道のダイヤは、15分ヘッドになっているところが多く、なかなか悩ましいです。10分ヘッドくらいであれば、ひとつ電車を見送ってもすぐ次がやってきますが、15分も待たねばならないとなると、乗ってしまうかやり過ごして見学するか、ちょっと迷います。たまたま入ってきた電車が、ちょっとロマンスカーっぽい車両だったこともあり、思いきって乗ってみることにしました。後で調べたら、岩峅寺の駅舎はかなり風情があるものだったらしく、それを見られなかったのはちょっと後悔です。
 さて、2両編成でやってきた富山行きの電車ですが、なぜか2号車には「指定」の文字。1号車は「自由席」になっています。こんなローカル線に指定席を作る意味はないので、何かの間違いだと思いつつも1号車に乗車。二人がけの席に一人ずつが座って丁度よいという感じの混み具合い。
 途中の駅は、上滝線沿線よりは家が多い感じがしますが、それでも、「こんなところに電車が必要か?」という疑問が拭えないほどのローカルさ。小さな駅にちょこちょこと停まりつつ、分岐駅の寺田に到着。なかなか個性的な駅だったので、ここで降りて見学することにしました。

 寺田駅は、富山方向からやってきた立山線と本線が分岐するジャンクション。実際には、寺田駅の入り口でふたてに別れてしまい、黒部方面のホーム(2面)と立山方面のホーム(2面)は、寺田駅の中では完全にわかれています。ちなみに左の写真は、本線のほうのホーム。向かって左側が黒部方面行のホームで、右側が富山方面のホームです。このほか、立山線の乗り場にも、立山方面のホームと富山方面のホームがあります。つまり、寺田駅から富山方面に行きたい人は、時刻表をよくみて、次の列車が立山方面から来るのか、黒部方面から来るのか、見極めた上で待つホームを選ぶ必要があるわけです。

 要するに、寺田駅は、上から見れば三角形(▽)をしています。2辺にホームがあり、他の1辺はこのように通路になっています。

 寺田駅にはベテランの(というか高齢の)駅員が一人いました。駅舎はごらんのようにたいへん古く、「寺田駅」の文字も右から書かれています。わざと古さを演出しているというよりも、全体的に費用を節約しすぎてこのようになっているみたいです。
 駅前広場というものも特になく、駅前にはタクシーの停まるスペースも、商店もなにもありません。このまま次の電車に乗るのも物足りないので、しばらく駅前を歩いてみることにしました(以下次号)。