なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

小説、まだまだいけるじゃん

阪急電車

阪急電車

 前に買った別の小説の帯に、書店員の手書きPOP風に「小説、まだまだいけるじゃん!」という見出しの推薦文が書いてありました。今回、有川浩(女性なんですね)の「阪急電車」を読みながら、同じ印象を持ちました。久しぶりに、小説の持つ楽しさや力強さを満喫しました。
 阪急今津線の電車や駅を舞台にした連作の短編集です。登場人物がクロスして別の短編に登場してくるなど、楽しいしかけもたくさんあります。何よりも、それぞれの主人公が生き生きとしています。本当にそんな人たちが乗っていそうです。西北にも宝塚にもまったく縁のない生活をしていますが、近くに行くことがあったら、ぜひ今津線に乗ってみたいと思います。
 著者の別の著作も読んでみたくなりました。