なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

平和シンポジウム


 8月6日も近づいてきたということで、弁護士会でシンポジウムをやりました。
 改憲派の弁護士さんにも来てもらい、様々な角度から、意外にきちんとした議論ができました。
 興味深かったのは、3人のパネラーとも、中国による人権侵害をとても懸念していたこと。チベット問題や法輪功の迫害などですね。改憲論の弁護士は、このような事実から、「中国脅威論」を打ち出し、自衛隊をきちんと軍に格上げしたうえで外交にあたるべきだと主張しました。これに対して、護憲派の学者は、そのような中国の横暴に対抗するためにも平和憲法を堅持し、武力を背景にしない解決の努力をすべきだと説いていました。こうなってくると、問題解決の手法の違い(あるいは目指すべき国家像の違い)ということになりそうです。
 弁護士会としては、一定の結論を市民に押し付けるのではなく、考える手がかりを提供したいということでした。この手の固い問題にしては、それなりに参加者もあった(100名強)ということで、まずまず成功したのではないでしょうか。