なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

ようやく出た会長声明

 声明文本文はこちら→http://www.hiroben.or.jp/hirobenkai/seimei.html

1999年4月に起きた山口県光市の母子殺害事件で、元少年の弁護をめぐり日本弁護士連合会あてに脅迫状が送られたのを受け、広島弁護士会は25日、武井康年会長名で「弁護人の活動に対し脅迫的な妨害行為がなされることは断じて許すことができない」とする抗議声明を発表した。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070625-00000096-jij-soci

広島弁護士会も脅迫に抗議 '07/6/26

 広島高裁で開かれている光母子殺害事件の差し戻し審の弁護をめぐり、日本弁護士連合会に脅迫状と銃弾の模造品が送られた問題で、広島弁護士会(武井康年会長)は25日、「被告人の適正な裁判を受ける権利を踏みにじろうとする行為で厳重に抗議する」との会長声明を発表、日弁連と各地の弁護士会に送付した。同弁護士会によると、脅迫状などは差し戻し審初公判の5日後の5月29日、日弁連に送りつけられた。

地域・写真ニュース | 中国新聞アルファ

 出さないよりは出したほうがいいに決まっていますが、遅すぎるよね。1ヶ月近くがたって抗議しても、インパクトなさすぎ。
 事件は違うけども、長崎市長が銃撃された件では、長崎県弁護士会は翌日すぐに抗議の会長声明を出していたのを思い出します。
 弁護人や被告人の主張がどうあろうと、暴力でもって抗議をすることを許してはならないし、そのような事態が生じたときには、弁護士会が真っ先にそれを批判する組織であって欲しいものです。今回の会長声明が遅れに遅れた理由は定かではありませんが、送りつけられたのが当会ではなかったとはいえ、やはり異常事態だと思います。「暴力を許すな」という声を上げるのに、なぜ1ヶ月近い時間が必要だったのか、弁護士会の見識が問われるところです。