なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 1審死刑の被告病死 栃木兄弟殺害事件で控訴中

 栃木県小山市で2004年9月、知人の二男=当時(4つ)=と三男=同(3つ)=を川に放り込み、殺害したとして殺人罪などに問われ、1審宇都宮地裁で死刑を言い渡された無職下山明宏被告(41)=控訴中=が拘置先の東京拘置所で病死したことが6日、関係者の話で分かった。公訴棄却となる見通し。
 関係者によると、下山被告の弁護人は昨年9月の1審判決を不服として控訴。同被告は4月、黒羽刑務所宇都宮拘置支所(宇都宮市)から東京拘置所(東京都葛飾区)に移された。そのころから風邪で体調を崩し、4日夕に死亡したという。
共同通信) - 6月6日20時4分更新

 まだ記憶に新しいこの事件。事件の中身が中身だけに、なんとなく同情する気にはなれませんが、41歳とは若すぎる死。因果応報ですかね。
 ただ、「風邪で体調を崩し、4日夕に死亡したという」というくだりはちょっと気になります。同じ死ぬのでも、病死と死刑とでは本人にとっても社会にとっても、インパクトが違うだろうに。
 そういう意味では、死刑が予測されるものであっても、きちんと治療は受けさせるべきだと思う。
 麻原の事件で、東京高裁は、「麻原の控訴は棄却されるから、麻原に治療を受けさせても無意味」なんて暴論を吐いたが、裁判官は自分の言っていることの意味がわかっているのだろうか。