なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

「舌足らず…」法相、死刑執行拒否発言で改めて釈明

 杉浦法相が31日の初登庁後の会見で、死刑執行命令書に「サインしない」といったん明言し、1時間後に撤回した問題で、同法相は1日の閣議後会見で「舌足らずというか、もう少し説明すべきだった」と改めて釈明した。また、一連の経緯を小泉首相に説明したところ、首相から「気を付けて下さい」と、閣僚として発言に注意するよう指示されたことも明らかにした。

 法務省によると、法相が就任時に死刑執行命令拒否を明言したのは異例で、「おそらく初めて」という。

 死刑制度に関してはいろんな意見があると思いますが、国会議員の中にも死刑制度に懐疑的な人は一定数いるわけです。そういう意味では、杉浦法相の発言には注目すべきものがあるし、いままでの、どう考えてもその職にふさわしくなかった南野法相に比べると、はるかにましなような気がします。
 国会議員の中で死刑廃止について中心的役割を担っていた亀井静香自民党を離党(除名?)したこともあって、運動の行方がどうなるのか分からなくなっていましたが、死刑問題も今後、一つの議論にはなりそうです。憲法改正も結構ですが、こういう問題についても国会で議論してみて欲しいと感じます。
 今後の死刑執行がどうなるのか、注視しましょう。