なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

急死の男性は誤認逮捕か ビデオ分析で判明 三重(産経新聞)

http://www.sankei.co.jp/news/040221/sha053.htm

 同署は「子どもを抱いた若い女性が被害を訴え、男性が取り押さえられている状況から、逮捕はやむを得ない面があった」と説明している。

この事件で死亡した男性を気の毒に思わない人はいないでしょう。
では、これが電車内での痴漢の問題だったら、どう考えますか。この事件では、ATMコーナーに防犯ビデオがあったことから、男性が無実である可能性が極めて高いことが立証できました。つまり、被害を訴えた「若い女性」というのは、男性を陥れようとしたか、なにかの勘違いをした可能性が濃厚なのです。痴漢事件の場合にはビデオはありません。「被害者の供述は詳細だ」などという理由だけで、男性の有罪を決めるような裁判官は、このような事件を見て、いったいどのように感じるのでしょうか。