なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

公然わいせつで起訴の男性無罪 那覇地裁(共同通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031209-00000188-kyodo-soci

 中学生は「男性の車が犯行後走り去り、同じ道を引き返してきた際にナンバーを覚えた」と話していた。
 判決理由で横田裁判官は、現場は事件当時暗く車の通行量も多いことから「中学生が引き返してきたと指摘した車が、犯人の車であったと断じることはできない」とし、別の中学生が見たとする犯人像の供述もあいまいとした。

 小職も担当したことがありますが、公然わいせつの事件で無罪をうるのはとても難しいです。証人は通りがかりの人であることが多く、裁判官は、「素人が嘘をつくはずはない」という決まり文句で、ろくに目撃証言の信憑性を吟味してくれないからです。「あのひとが○○○を出しているのをみた」と訴えられただけで、有罪になってしまう危険が・・・。考えると怖いです。