天皇の逝く国で
- 作者: ノーマ・フィールド,大島かおり
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2011/11/10
- メディア: 単行本
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この本は,アメリカ人を父に,日本人を母に持つ著者が,沖縄,山口,長崎を訪れて,それぞれの地で会った人との対話を記録したもの。日本という国が,いかに少数者にとって生きづらい国になってしまっているのか,それが21世紀になっても変わらないままであるのかが,よくわかります。「少数者の人権を守ろう」というのは,弁護士がよく口にする言葉ではあるけれども,実際にその人権を勝ち取るのが,そしてそれを守り通していくのが,いかに困難に満ちた戦いにならざるをえないのかということが,著者のたんたんとした筆致から,じわじわと伝わってきます。
ぼくがくどくど書くよりも,アマゾンの読者レビューがどれもなかなかよく書けているので,そちらを読んでもらったほうがいいかもしれませんね。とりあえず,年末年始にはもういちど,ゆっくり読み直したい本の1つになりました。