なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

七草がゆと獺祭をともに味わう


 古来の風習では、今日は七草がゆを食べて、正月の間に食べ過ぎたり飲み過ぎたりして荒れた胃を休める日、ということになっています。わが家でも、その風習にならうつもりでしたが、ふと立ち寄った地元の百貨店の地下のお酒コーナーに、大量の獺祭が置いてあるのを発見してしまいました。獺祭というのは、山口県の地酒なのですが、比較的辛口ですっきりした味わいで、最近になってブレイクしている日本酒の銘柄です。ここらあたりでは、わざわざ店頭に、獺祭の空き瓶を陳列したりして、獺祭が飲める店であることをアピールしているくらいです。
 先日も、関西から遊びに来てくれたお友達をおもてなしするのに、この獺祭を飲んでいただいたところ、たいへん好評でした。というか、自分自身も、改めて獺祭の魅力にとりつかれた感じで、それ以来、「獺祭が飲みたい」と思い続けていたのでした。
 お正月には、それぞれの実家に立ち寄ったりしたのですが、その際に獺祭を手土産にしようとしたところ、比較的大きめのデパートや酒店にも置いてなくて、がっかりしていたところでした。当地のお酒は、白牡丹とか賀茂鶴とか、甘口のお酒が多いのですが、獺祭のようなすっきり計のお酒は意外と少ないのです。
 そういうバックボーンがあって、今日、たまたま大量の獺祭を発見し、狂喜しました。一口に獺祭といっても、いくつもの種類があって非常に迷います。よく言われるのは、獺祭の「磨き2割3分」という種類。細かいことはよく分かりませんが、これは獺祭の中でも非常にバランスのいいお酒で、これだけでもぐいぐいいけますし、お料理や良質のおつまみともよく会うという優れもの。今回も、これを買おうと思ってみていたら、「磨き2割3分の発泡にごり酒」というのを発見しました。パッケージングを見ると、懸想箱に雪だるまが書いてあったり、ボトルに赤と緑の緋もが結んであったりして、クリスマス仕様のようでした。これを逃すと、今度はいつ手に入るか分からないという危機感もあって、通常の「2割3分」よりちょっぴり高級な発泡にごり酒のほうを買いました。
 説明書によれば、シャンパンよりも発泡度が高いようで、温度が高いと発泡が進んで栓を抜いたときにあふれるようです。そのため、とりあえず冷蔵庫できんきんに冷やして、一気に開栓。シャンパンの栓のごとく、開けるときに「ポン」という大きな音がしたりして、ムードは満点。七草湯だけでは当然、満足できず、家中の食材を集めておつまみにして、720ミリリットルのボトルを一気に開けました。だって、そのまま置いておいたら、翌日は気が抜けてせっかくのスパークリングが台無しになるところでしたから。
 そんないいわけをしながら味わった発泡にごいr酒は、獺祭のもつすっきり辛口感に、濁り酒特有のまったり下感じが加わり、さらにスパークリングのさわやかさがのどごしを良くするという3重奏。すっかり満足しました。外で飲むとかなり高い金額を払うことになるのでしょうが、家で飲むと当然ながら安くつくと言うこともあって、たいへん気分良く酔えました(^^;)。
 次回は、もうちょっと計画的に、おつまみ系(酒盗とかからすみとか、白子とかあん肝などの珍味系があいそう)やお刺身などあっさりしたお料理を買って、味わい尽くそうと思いました。
 近県の皆さんも、そうでない皆さんも、ぜひ、獺祭をお試しくださいな。
獺祭の蔵元 旭酒造株式会社

(追記)アマゾンってなんでも売ってるんですね・・・。これは発泡にごり酒でないほうの2割3分。こっちでもかなり満足度は高いと思う。