死刑執行に関する会長声明

　当会でも会長声明が出されました。もうちょっとだけ早く出して欲しかったけど，出さないよりは遥かにましです。
　ところで，今回の執行は東京拘置所で，死刑囚も犯罪地も当地とはまったく関係がありません。それではなぜ，縁もゆかりもない地方の弁護士会がわざわざ会長声明を出すのでしょうか。日弁連や東京３会の弁護士会に任せておけばいいのかもしれません。
　しかし，先日の日記にも書いたように，死刑制度というのは，優れて人権の問題なのです。そうした普遍的な問題が横たわっているからこそ，当会では，原則として，死刑の執行がなされた場合には，それが国内のどこの拘置所でなされたものであろうと，会長としての意見を表明することにしています。　
　実は，当地の拘置所にも死刑場があり，死刑判決が確定して待機している死刑囚も収容されています。千葉大臣は東京拘置所の刑場を見られるよにするなどといっているようですが，全国の拘置所の刑場を，マスコミだけではなく，広く市民に見せて欲しい。あるいは，死刑判決を出す裁判員のみなさんにも。そうやって現場を知ることで，より議論は深まっていくと思うので。
（追記）
　リンクを貼り忘れました。もし，関心のある方がおられましたら，下記からどうぞ。
広島弁護士会 広島弁護士会の意見