なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 鳩山よ、お前もか

 鳩山由紀夫首相は、2日午前に開かれた民主党両院議員総会で辞任する意向を表明した。米軍普天間飛行場の移設問題で社民党の連立離脱を招いたこと、政治とカネの問題で民主党に迷惑をかけたことを理由として挙げた。首相は、民主党小沢一郎幹事長にも辞任を促して了解を得たことを明らかにした。
(中略)
 民主党は新首相のもとで、内閣支持率を回復させ、7月の参院選に向け、態勢を早急に立て直したい考えだ。

 だが、民主党は野党時代、自民党政権で行われた短期間での首相の交代を厳しく批判してきただけに、新内閣が有権者の理解を得られるかは不透明だ。また、参院過半数を大きく割り込んだ場合、新しい連立政権の枠組みを作ることができるかどうかも問われる。連立政権で与党が過半数を確保できなければ、「ねじれ国会」となり、厳しい国会運営が予想される。

http://www.asahi.com/politics/update/0602/TKY201006020114.html

 事務所に誰かが置いて帰った地元紙の号外があり、このニュースを今ごろになって知りました。
 ぼくは普天間問題で鳩山さんが取った行動がベストだとは思わないし、自らの「子ども手当」の問題もひどかったと思いますが、それでも、辞任せずに頑張る方向で活動できなかったのかと残念に思います。前にも書いたように、長年の自民党政権での「ウミ」をどう出すのか、まさにその産みの苦しみの段階にあるはずで、普天間問題も、もし、鳩山さんがフリーハンドの状態で交渉をすることができていたなら、おそらくこうした結果はなかったはずです。その意味では、「胸を張って続投を」とまでいう気はさらさらないにしても、なぜここで放り出すのかという虚脱感がぬぐえないのも事実です。
 記事が指摘するとおり、自民党の末期の安部、福田、麻生に至る首相交代が世の中のひんしゅくを買ってきたことは事実であり、その同じ轍を踏むことはないだろうと思います。
 小沢を道連れにしたというのは、鳩山さんの引き際としてはいいことだったと思いますが、幹事長の替わりはいても、首相の代わりが見あたらないのが民主党の小粒なところでしょうか。