なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

境界争いは辛いよ


 今日は、天気がはっきりしない中、山の境界の紛争の現地測量に立ち会ってきました。もともと松茸が生えるような立派な山とまでは言い難いところで、果たして大勢の人を集めて測量費をかけてまで争わなければならないものなのかどうか、大いに疑問です。こちらはけんかを売られたほうなので、とりあえず様子見。主張のポイントに杭を打っていき、あとからゆっくり測量されるそうです。
 ところで、境界の事件は、このように手間がかかるばかりです。しかも、なにか決定的な証拠があれば話は早いのですが、あいにくそうしたものがないからこそ紛争になるので、決め手を欠いた論争になりがちです。しかも、お互い、「先祖代々の〜」なんて言い出して収拾がつかなくなるし、1審で負けたら控訴するなど、なかなか紛争が終結しないのも特徴です。
 ようやく第1ラウンドが始まったばかりのこの境界紛争。果たして無事に終わるのはいつの日か・・・。