法テラスのテレビＣＭ

　最近、法律事務所がテレビやラジオでＣＭを流しているのをよく見かけます。スポーツ新聞などにも、その手の広告が多いですね。
　ただ、そうした事務所がやっている仕事が、ほんとうにきちんとしたものであるのか、というのは、実際のところよく分かりません。いろんな噂は耳に入ってきますが、噂だけで決めつけるわけにもいかないですしね。
　常識的に考えて、バカ高い広告費を払ってもペイするというのは、何かそこに工夫があるはずです。依頼者からもらう費用が高いとか、依頼者の数をものすごく増やすとか。弁護士というのは、個人の能力によるところが大きい仕事です。一人あたりの弁護士が抱えられる仕事の量というものは、おのずと限界があるはずです。それでは、能力以上の依頼者を抱えてしまった場合にはどうなるのか。処理の中身をいい加減にするか、それとも事務員などに適当にやらせて自分が手を抜くか。それしかないような気がします。
　それはそうと、最近、法テラスのＣＭも見るようになりました。法テラスというのは、国がお金を出して作っている特殊な法人です。今日も法テラスにいってその所長さんや副所長さん（弁護士です）と話をしてきましたが、お役所が絡んでいるだけあって、すごく丁寧で（バカがつくほど）まじめに仕事をしています。にもかかわらず、そのＣＭの内容は、上に書いた法律事務所のＣＭとそれほど大差のない中身。もうちょっと工夫してくださいな。
　そうでなければ、法テラスが軽く見られてしまうだけのような気がします。

　http://www.houterasu.or.jp/news/houterasu_info/20090410.html