なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

貧困と監獄〜厳罰化を生む「すべり台社会」

 反貧困の湯浅誠さんらを招いて監獄人権センターがシンポジウムを開くようです。
 食べるものがない→捕まえてもらうために犯罪を犯す→厳罰を科す→刑務所内で食事はあるが、ろくな教育も社会復帰のための支援もない→出所はするが、やはり食えない→振り出しに戻る。
 こうした負の連鎖が、今の我が国では続いています。
 湯浅さんのところにも、「もう刑務所に入るしかない」と思い詰めた若者からの相談があとを絶たないとか。
 これに対し、北欧などの福祉国家では、そもそも刑務所に入る人の割合自体が低いし、その刑期も短く、再犯率も低いことが統計的に明らかになっているそうです。
 われわれが今後目指すのが、アメリ型の厳罰化社会の方向なのか、それとも、セーフティネットを充実させて社会福祉の充実と安心を確保する方向なのか、きちんと議論をして考えておきたいものです。
 ということで、興味と関心のある方は、ぜひ参加してみられたらどうでしょうか。
 湯浅さんは、昨年の8月に我が地元にも来ていただいて講演をしていただきましたが、たいへんお話の上手なかたでした〜。
Center for Prisoners' Rights
反貧困〜私たちにできること - なるしす日記