なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

一日ひとつの判例を読もう

 

情報ダイエット仕事術

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 この本の冒頭に、著者が試みて有益だった習慣として、「1日に1本の論文を読む」というものがあげられています。著者は研究者ですから、論文を読むのも大事な仕事です。そういう意味では、法律家にとって、判例を読んで勉強をするのも、同じくらい大事な仕事だと常々思っています。最高裁に限らず、全国の裁判所で、日々、重要な判断や新しい判断、目からうろこが落ちるような指摘などが積み重ねられています。
 われわれ実務家は、そうした判例を知ることが重要だとわかっていながら、ついつい、日常の業務に埋もれてしまったり、その場で必要に迫られた判例だけしか調べずに終わってしまいがちです。ですが、言葉の端々にそのひとの教養がにじみ出てくるのと同様に、そうした裁判例をどれだけ知っているのか、何が問題にされてどのような解決がなされようとしているのかを知っておくことは、かなり大切なことなのではないかと思います。
 ということで、これからは、1日ひとつ、判例を読んで勉強したいと思います。判例雑誌は判例タイムズが月2回、判例時報が月3回も発売されていますから、1日1つでももちろん足らないくらいですが。
 この日記で、読んだ判例の要旨や自分なりのコメントなどをメモしていけば、自分の頭の整理にも有益だし、ひょっとすれば検索でたどり着いた人にとっても有効なのかと思いますが、そこまでハードルをあげてしまうと長続きしない予感もするので、とりあえずは自分の中だけで進めてみたいと思います。