なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

富山地方鉄道紀行(その3)〜日本一小さい村を訪ねて


 寺田駅前に出てみたものの、民家のほかには何もありません。富山行きの電車を見送ったあと、沿道をあてもなく歩いてみることにしました。

 歩き始めて2分もたたないうちに、舟橋村に入りました。ちなみに寺田駅があるのは立山町のようです。舟橋村というのは、富山県の唯一の村ですが、富山市に近く、ベッドタウン化しつつあります。舟橋村は、日本で一番面積の小さい自治体として知られています。さて、どんなものでしょうか。

 村の中心には、富山地方鉄道越中舟橋駅があるようです。寺田駅からひとつ富山よりの駅です。そこを目指して歩いてみました。途中にはコンビニや大きな農協もあるし、村っぽくありません。むしろ、これまでみてきた上滝線や立山線の沿線のほうが、よほどのどかな田園風景でした。

 結局、歩いて15分もたたないうちに舟橋駅に到着。舟橋駅は村立の図書館と一体化した立派な建物。1階には喫茶店もありました。ちなみに、この図書館、利用者が日本一でもあるようです。小さい村ですが、財政的にも困っていないのでしょう。平成の大合併も無事に乗りきってここまで独立してやってきているようで、これからもそのままで頑張ってほしいものです。

 ここでも、意外なことにわずか2分の待ち合わせ時間で富山行きの電車がやってきて、各駅停車でわずか5駅分。すぐに電鉄富山駅に着いたのでした。

 電鉄富山駅のホームの端には、各種の列車のヘッドマークが飾ってあり、これもなかなか楽しかったです。
 また、次の日に駅に行ってみたところでは、土曜日だったせいか、立山・黒部アルペンルートを踏破しようという登山客が多く、立山行の急行もそれなりの乗車率のようでした。駅の構内放送では、「立山駅からのケーブルカーは、現在のところ2時間待です」などというアナウンスが。ハイカーには人気の高いコースなんですね。
 午前中の2時間程度を使った富山地方鉄道の小旅行もこれでおしまい。立山や黒部、宇奈月といった観光地に行けなかったのは残念でもありますが、ローカルな富山地方鉄道を満喫でき、充実感はいっぱいでした。