なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

「以上でよろしかったでしょうか」

 最近、ファストフードやレストランなどで注文すると、店員さんが「以上でよろしかったでしょうか?」と切り返してくることが目立ちます。「よろしかったでしょうか」というおかしな過去形については、ときどき文法的に間違っているとかいないとか、議論がなされています。でも、「以上で」という部分も気になりませんか?
 ふつう、「以上です」というのは、注文する者がいう言葉だと思います。「注文したいものは以上です。それ以外にはありません」という意思表示ですよね。「ハンバーガーとポテトをお願いします」とだけ言っているのに、「以上でよろしかったでしょうか」と返されると「他には何も頼んでませんよ。おれの注文を聞いてなかったのか」といいたくなりませんか?
 こういう場合、店側としては、「他にはよろしいですか」と聞くのが筋というかマナーのような気がします。おそらく、それだと押しつけがましく聞こえるかもしれないという自制心?から、「以上で〜」などというのでしょうが、少なくとも昔は使わなかった用法だと思います。
 「以上でよろしかったでしょうか」の対義語は、「未満です」ってか? そう考えると、やはりこの言葉はおかしいですよね。