なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 不公平捜査の結末は、やっぱり不起訴

女性暴行容疑の4米兵不起訴 '07/11/16

 米海兵隊岩国基地(岩国市)の米兵4人が広島市の女性(19)に暴行したとされる事件で、広島地検は15日、集団女性暴行とわいせつ目的略取、強盗の罪で書類送検されていた4人を不起訴処分とした。同地検の山川景逸次席検事は「捜査し、証拠に照らして処分した」と説明したが、「事案の性質上、具体的な理由に関するコメントは差し控えたい」として、処分理由を明らかにしなかった。 調べでは、4人は岩国市の24歳と34歳、38歳の男と、19歳の少年。共謀して10月13日夜、中区の流川・薬研堀地区のイベントホールで知り合った女性を車に乗せて連れ去り、翌日未明、約2キロ離れた駐車場で集団で乱暴した上、女性の財布から現金1万数千円を奪ったとして、6日に書類送検されていた。

 もともと県知事が的外れにも女性を非難するコメントを出して米兵をあからさまにかばっていました。
 当然、知事のお膝元の広島県警には、まともに捜査をする気も、アメリカに堂々と挑む気もありませんでした。事件発覚後は、すぐにでも逮捕かという雰囲気だったのに、数日でしぼんだあげく、とうとう不起訴処分になってしまいました。
 集団女性暴行や強盗といえば、刑法犯の中でも殺人や放火に並ぶ凶悪犯です。逮捕もしない形だけの取り調べで、真相に迫れるというのでしょうか。そうやって最初から及び腰の捜査しかしないでおいて、「捜査し、証拠に照らして処分した」とはよく言えたものです。
 自分のところの事務官が罪を犯してもすぐに釈放するくらいですから、広島地検というのは頭がおかしくなっているのかもしれません。