なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

今枝弁護士の迷走と腰抜けのリーダーについて

 光市母子殺害事件の弁護人の今枝さんのブログがすごいことになっています。
 弁護団会議で他の弁護人から辞任を迫られ、いったん辞任表明。すぐあとに被告人本人に面会して、続投を求められたとして辞任を撤回。またその直後、やはり本人に解任されたとして、弁護人ではなくなったと表明。いったいどうなっているのでしょうか。

 どうやら、今枝弁護士とその他の弁護士とは、弁護方針も違うし、ブログでいろいろと情報提供をすることについても、方針の違いがあるようです。しかし、そうした違いは、決して乗り越えられないほど大きなものとは思えません。有罪か無罪かで議論が割れているのではないのですから。
 そうしたときにこそ、小異を捨てて大同につくのが強い組織というものだし、そのあたりの調整をするのがリーダーではないでしょうか。要するに安田弁護士に人をまとめる力がないということでしょうかね。それとも他の弁護団員が安田マンセー状態になって建設的な意見さえ出せなくなっているのか。おそらく、被告人をそそのかして、今枝さんを解任するように仕向けたのでしょう。幻滅ですね。

 もちろん、こうしたドタバタを細かくブログにアップする今枝さんも、ちょっと迂闊だと思いますが、彼はまだ弁護士になって数年の経験しかありません。そうした(経験の)若い弁護士を育てていくのではなく、ばっさり切って捨てる弁護団というものに、大きな失望を感じました。