なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 元裁判官の死刑囚面会認めず=袴田事件で東京拘置所

 1966年に静岡県清水市(現静岡市)でみそ会社専務の一家4人が殺害された「袴田事件」で、再審請求中の袴田巌死刑囚(71)の1審を担当した熊本典道元裁判官(69)が2日、東京拘置所(東京都葛飾区)を訪れ、袴田死刑囚と面会を求めた。同拘置所は面会を認めなかった。
 袴田死刑囚の支援者によると、この日は熊本元裁判官や袴田死刑囚の姉ら7人が面会を申し入れた。姉ら3人は面会が認められたが、熊本元裁判官の面会を認めない理由は説明されなかった。袴田死刑囚は姉らに「(元裁判官と)会ってもいい」と話したという。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070702-00000069-jij-soci

 この元裁判官は、袴田さんの無実を信じている人です。1審の裁判官は3人の合議制で行われましたが、そのときにも無罪を主張したそうです。
 袴田さんが「会ってもいい」と言っているのだから、あえて拘置所が元裁判官との面会を拒絶する理由もないと思いますね。
 刑事被拘禁者処遇法が施行され、面会の制限についても規制が緩やかになったはずです。こうした従来とほとんど変わらない運用であれば、まさに「仏作って魂入れず」の状況でしょうね。