PFI刑務所に期待する

　山口県美祢市にできたPFI刑務所で開所式があったというニュースを見ました。「民営」刑務所であるという報道もありますが、純粋な民営ではありません。当然ながら、公権力の行使にわたる部分については、国が責任を持って行うとされています。
　それはともかく、やはりこういう刑務所にはかなり期待するところが大です。いうまでもなく、今までの刑務所は、受刑者に対する暴行事件や、一部の暴力団受刑者との癒着など、それこそ不正義がまかり通っている状況にありました。でも、こうやってPFIで刑務所を作り、多くの民間人がそこに関わっていくということになると、刑務官などお役人の考え方も少しずつではあっても変えていかざるを得なくなります。
　今回の美祢の刑務所は、初犯で犯罪色に染まっていない受刑者を対象とするものです。その意味では、管理する側も比較的やりやすいし、受刑者にとっても、他の刑務所との比較など余分な知識はなく、すんなりと受け入れやすいという特色があります。こうした刑務所が社会に受け入れられ、この刑務所を出た受刑者が、将来、再犯に及ぶことなく立ち直ってくれるように期待するものです。