なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

巧妙化する架空請求

架空請求メール届く
 物欲さんのところに架空請求のメールが届いたということで、その文面を見てびっくり。
 なぜなら、かなりよくできているからです。
 一昔前の架空請求(うちにもきた)は、日本語の「てにをは」から無茶苦茶だったり、いかにも頭の悪そうな人が作った書面だったので、それ自体でバレバレだったのですが、これは比較的よくできています。
 一番感心したのは、「パル債権回収」という実際のサービサーの名称を使っているところ。「パル債権回収」というのは、実際に、モビットなどのサラ金から債権譲渡を受けて取り立てなどをやっている会社であって、そういうことを知っているひとなら、ついつい信用してしまうかも。また、メール中にある「シー・アイ・シー」などの信用情報会社も実在します。そういう点からすれば、もともとそうした会社で働いていた人がこの書面を作ったのかもしれません。
 もちろん、最後まで読むと、問い合わせ先がケータイの番号だったり、振込先が代表取締役の個人の口座であったり、ツッコミ所が満載なのですが、敵も段々と進化しているのが窺い知れます。
 まあ、パル債権回収のホームページを見てみれば、もろに「当社とは関係ありません」という注記があるのですが(^^;。
 物欲さん、災難でしたね・・・・。長文入力、お疲れさまです(^^;。