なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 刑務官の個人情報漏れる 岐阜刑務所 房内に住所記載の品(中日新聞)

 岐阜刑務所(岐阜市則松)で、受刑者の独居房内から刑務官の個人情報が書かれた物品が見つかり、名古屋矯正管区が情報漏れの経緯などを調査していることが分かった。書かれていたのは、刑務官の住所などの情報とみられる。同じ独居房からはほかに、持ち込み禁止の菓子や腕時計が見つかった。矯正管区では、刑務官が受刑者に便宜を図った国家公務員法違反の疑いもあるとみて、情報漏れと腕時計などとの関連、情報漏れの経緯などを調査。「結果を踏まえて適切に対処したい」としている。

 刑務所では、受刑者が出所後に刑務官やその家族らに意趣返しをする可能性があることなどから、住所などを含む刑務官の個人情報は厳しく管理しているという。

 岐阜刑務所では今年1月に20代の受刑者の独居房で火災が発生、房内から持ち込み禁止の100円ライターが見つかった。

 少し古い(9月16日付)ニュースですが、こうやってコピペしておかないとすぐ消えてしまうので、後日のために記録しておきます。
 他社も似たり寄ったりの報道でしたが、「刑務所では、受刑者が出所後に刑務官やその家族らに意趣返しをする可能性があることなどから、住所などを含む刑務官の個人情報は厳しく管理しているという。」という一文が秀逸。これに触れてあるかどうかで、ニュースとしての理解度はだいぶん違ってくるのではないかと思います。
 刑務所では、僕たちの目から見れば、刑務官による横暴やおかしな処遇が蔓延しているように見えます。そうやって、おかしなことをやっているから、出所後のお礼参りを警戒しなければならず、刑務官の住所・氏名などを秘匿するわけです。隠せば隠すほど、それが価値ある情報になっていき、こうした便宜供与や贈収賄の問題になっていくのです。
 悪循環としかいいようがないですね。
 もちろん、どんなに受刑者のために尽くしても、逆恨みする奴はいますが。