なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 美しい自然に囲まれたノルウェーのユニークな刑務所

 海外の刑務所とはこんなもの、というお話。

 [バストイ刑務所(ノルウェー) 23日 ロイター] ノルウェーの首都オスロから南に75キロ離れたバストイ島には美しいフィヨルドと雪山、そしてユニークな刑務所がある。

 2.6平方キロメートルの面積を持つバストイ島には115名の受刑者が収容されており、農場での仕事をこなし、余暇にはクロスカントリー・スキーやテニス、乗馬などさまざまなアクティビティが用意されている。

 22人の老人を殺害しノルウェー史上最も残虐とされる連続殺人犯も品行方正な服役態度が評価され釈放されるまで10数年をここで過ごした。

 受刑者は罰せられるべきでこの刑務所の待遇は良すぎるとの批判が国内でも出ているが、バストイ刑務所の所長は、こうした考えは1600年代から繰り返されてきた最も大きな過ちであり、「性善説を信じる必要がある」と語る。またバストイを世界初の環境に配慮した刑務所にするため、受刑者に自然や社会の将来に対して責任を持たせることを目的としているという。

 バストイにはフェンスもなく、夜間も刑務所に残る職員はたったの5人。社会に開かれた刑務所であることから、これまで脱獄を図った受刑者もいるというが、所長は「受刑者はここを出たらどこにも行くところがないことを理解している。逃走し続けるか、ここで刑期を務めるかしか選択肢はなく、ここから脱獄すれば2度とここには戻ってこれなくなる」と話している。

 わが国でも、こういう実験的試みをしてみたらどうだろうか。
 もちろん、連続殺人犯ではなく、傷害致死くらいの受刑者で(^^;)。