イノセント

イノセント上 (ランダムハウス講談社文庫)

イノセント下 (ランダムハウス講談社文庫)

　久しぶりに一気読みしたミステリでした。ストーリーは、法律事務所で働く主人公が、妊娠したばかりの妻と一緒にカメラつき携帯電話を買うところから始まります。ある日、妻の携帯から送られてきたのは、見知らぬ男の写真と、シャワーを浴びる妻の動画・・。
　とてもテンポが良く、映画化すれば面白い作品ができそうです。女性捜査官などの脇役もうまく描写されていますし、なによりミステリとしての出来がいいです。「そんな偶然、ありえないだろ」みたいな展開がなく、謎が最後に解きあかされるとすっきりします。
　悪いことはいわないので、買うときには上下巻一緒に買ってください。そうでないと、下巻を大急ぎで買いにいくことになりますよ・・。