辞書は例文が命
英語についてはド素人の学習者がいうのもおかしいことだと分かっていますが、辞書の面白さは例文にあると思います。これは国語系の辞典でも同じことで、例文や成句がついていて初めてその語の持つニュアンスが伝わると思いますね。
分かりやすいように日本語の例でいうと、「虎穴」なんて語を「虎の住んでいる穴」とだけ覚えても役に立たないわけで、「虎穴にいらずんば・・」というフレーズを覚えて初めて使い物になるのです。
そういう意味では、例文が豊富な辞書ほどいい辞書ともいえるわけで、斎藤先生の著作であるとか、「新編英和活用大辞典」などはとても価値がある辞典だと思います。「英和活用」のほうは電子辞書版と紙の辞書両方を持っていますが(というか紙の辞典はヨメさんの嫁入り道具)、これも引き始めると止まらない危険物です。
国語辞典で例文が豊富といえば、新潮のもの。広辞苑のようにいたずらに古典を引用しようとしたり、学習用辞典のように例文を無理やり編者が作文するのではなく、漱石とか鴎外といった近代文学からきちんと引用してきています。
- 作者: 市川繁治郎,David Dutcher,Stephen Boyd,沢村灌
- 出版社/メーカー: 研究社
- 発売日: 1995/07
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
- 作者: 山田俊雄,白藤礼幸,築島裕,奥田勲
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/02/01
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 2人 クリック: 75回
- この商品を含むブログ (18件) を見る