岡山刑務所:犯罪被害者の会会員らが見学 職員らと意見交換
全国犯罪被害者の会(あすの会)会員ら6人が15日、岡山市牟佐の岡山刑務所(若林義友所長)を見学し、幹部職員らと意見交換した。
同会は犯罪被害者の権利充実などを目的に、各地の刑務所で見学や講演をしている。同刑務所を訪ねるのは初めてで、受刑者が寝起きする雑居房など施設や、刑務作業を見学。若林所長が過剰収容や刑務官不足などの実情を説明したほか、意見交換では「殺人や覚せい剤など罪種別に収容し、償いのための教育を充実させるべきだ」などの意見が出た。
少年による集団暴行で二男を亡くした備前市の市原千代子さんは「自分たちは苦しみを抱えながら仕事をし、被害者支援活動もしている。(受刑者が)余暇も保証されている実態をみると、本当に罰を受けているのだろうかという印象を受けてしまう」と話していた。
先日、見学に行った黒羽刑務所(栃木県)でも同様でしたが、最近の刑務所長は、口を開けば過剰収容だとか刑務官不足がなどという泣き言ばかりで、刑務所をよくしていこうという前向きの発言があまり聞かれなくなりました。それだけ余裕がない状態だとしたら、もっと本気で予算を獲得する努力をするべきだと思うし、総理大臣もそういうところに目を配るべきだと思う。
ついでに、後段の被害者の指摘はもっともだと思う。ただ、残された遺族の悲しみと受刑者の境遇を比べて論じようというのは次元の違うものを無理に比べるに等しいことで、意味があることには思えない。その理論を徹底させれば、「目には目を」というハムラビ法典の世界に戻るしかない。そのような世界に戻れないのだとすれば、やはりどこかで「赦す」ということを文化として受け入れるしかないのではないかと思う。もちろん、被害者に面と向かってそう言い放つ度胸など、私にはないのですけど。