なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 競売調査中に整体、ダンス 大阪地裁執行官を戒告 (共同通信)

 大阪地裁は7日、不動産競売事件の調査で訪れたビルの部屋で、賃借人側から整体の施術を受けたり一緒に社交ダンスを踊ったりして、正当な理由なく勤務を約15分間外れたとして、50代の男性執行官を戒告の懲戒処分にした。

 地裁によると、執行官は昨年3月、調査対象だった大阪市内のビルの一室を訪問。同部屋で整体技術の学校を経営する賃借人の母親と話すうちに自分の腰痛が話題となり、勧められて整体を受けたり、一緒に社交ダンスを踊ったりした。

 執行官は今年1月、賃借人側から電話で「勤務中に整体や社交ダンスをしたことを上司に話す」と口止め料を求められ、15万円を書留で送ったという。

 戒告の理由が「勤務をはずれたこと」ですか。これでは、勤務をさぼってパチンコに行ったりしたのと同じ扱いになっちゃいますね。問題は、勤務をはずれたことではなく、事件の当事者から接待を受けたという点にあるのではないでしょうか。
 執行官といえば、裁判官と似たような立場です。裁判官が事件の当事者から便宜を図ってもらうようなもので、もっともしてはいけないことの一つのはずです。戒告で終わらせるというのはいかにも甘いですね。