なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

「先生」と呼ばれること

 弁護士の場合、依頼人から「先生」と呼ばれることが多いです。
 そのほかに多いのは、「弁護士さん」と呼ばれる場合、「○○さん」と姓で呼ばれることはもっと少ないです。
 これが弁護士同士の場合だと、目上か目下かで「先生」と「さん」づけが入り交じったりします。
 もちろん、法律や裁判のことについていえば、おそらくはほとんどの人より知識も経験も多いはずです。アドバイスに敬意を払っていただくのはそれなりに嬉しいものです。でも、裁判官や検察官のことを「先生」とはいいませんね(もっとも、ベテランの刑事被疑者などは検察官のことを「先生」と呼ぶらしいですが)。また、弁護士同士を「先生」などと呼び合うのは、どうも外からみていると気持ちのいいものではないだろうと思います。
 なので、まず、依頼人とか不特定多数のひとがいる前では、自分以外の弁護士のことを「先生」とは呼ばず、名前で呼ぶようにしています。依頼人の人たちに「先生と呼ばないで」などといちいち頼むのも自意識過剰みたいでいやなので、そのままにしていますが。
 「先生と呼ばれるほどの馬鹿じゃなし」という川柳がありますが、「センセイ」という皮肉まじりで呼ばれるようなことにならないよう、自戒したいと思います。
 この日記は、「弁護士」の日記であることをわざわざ冒頭で宣言しています。それはやはり、法律問題に関するメッセージを、弁護士という立場から、少しでも発信したいというちょっとした気負いがあるからです。もちろん、そのほかの日常&おバカな毎日も含め、気兼ねなく書いていますので、その意味では、かなり等身大の、オンとオフ両方の自分をみなさんに見ていただいているのではないかと思っています。
 弁護士の垣根を低くする、という大それた目的があるわけではありませんが、この日記を通じてみなさんと触れ合えることは、ともすれば仕事の話ばかりになりがちな毎日に、貴重な安らぎとなっています。
 なんかまとまりがありませんが、これからもよろしくということで(^^)。