ストレスのない人生のための単純ですぐにできる７つの習慣

作者: リチャードマクドナルド,Richard Macdonald,島村力
出版社/メーカー: グラフ社
発売日: 2004/12
メディア: 単行本
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　この本の原題は、「The 7 bad habits of higly ineffective people」です。ちなみに本家の「７つの習慣」の原題は、「The seven habits of highly effective people」なので、まんまパクリ本なわけです。著者は、タイトルのとおり、成功を目指して進化や向上などを考えるのではなく、だらしなく、自分らしい生き方を取り返そうと説いています。魂のためにチキンスープを飲むのはやめて、かわりにおいしい紅茶を飲みましょう、と提唱しています。
　確かに、ときどきがむしゃらに働いていたりすると、ふと、そのような生活がいやになるときがありますね。そんなときには、いわゆる成功本よりも、お気楽なエッセイやミステリなどが読みたくなったり、あるいははてなの巡回でまったりしたくなるものです。
　だだ、この著者が、そんな自分らしい生活をするための習慣として挙げるのは、「日記を捨てよう」（to-doリストや手帳も捨てようと指摘しています）、「いつも本当のことを話す」、「支払いの心配は後回しにする」とか、どこまで本気でいっているのか、あるいは単なるパロディでそう言っているのかよく分からなくなってきます。この本は、もちろん、「７つの習慣」のように系統だった考えを意図的に排除しようとするものですから、「ほんとうにそれでいいの？」というような我々の意識こそが、むしろ問題なのかもしれません。
　疲れたときにはこの本を一読してみることを進めます（薄いからすぐ読めますし）。