犯罪被害者の刑事手続き参加

これについて、いろいろ会内で議論中。
現在、犯罪の被害受けたひとやその遺族は、つかまった犯人の刑事裁判に関し、ほとんど何の関与もできません。法廷を優先的に傍聴させてもらえるとか、意見陳述をさせてもらえるとかという便宜は図ってもらえるようになりましたが、刑事事件の記録をみて被告人がどのように供述しているかを確認したり、検察官が被害者の意向とかけ離れた活動をしている場合にそれに異を唱えたり、刑事事件と同一の裁判所で損害賠償の訴訟を審理してもらったりということは、今の法制度のもとではできないことになっています。
これをもう少し拡充し、被害者が刑事手続きに加われるようにしたらどうかという意見が弁護士会内であがっているのですが、どうも、「人権派」というひとたちは、これにアレルギー反応を示しています。なかなか調整が難しそうです。