なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

チャイルドシートの着用率

 http://vinst.way-nifty.com/blog/2004/06/post_18.html
 Vins-Tさんのブログから。着用率が統計をとり始めて以来、初めて5割を切ったそうです。
 ああいうものは、生まれたときから習慣づけをしておかないと、ある日突然やっても、子供は嫌がりますわな。そうすると、面倒くさいし、まあいいか、ということになりがちなんでしょう。
 小職が以前経験した事件に、次のようなものがありました。
 若いお母さんが、子供と1歳未満の赤ちゃんを乗せて運転していました。チャイルドシートはありません。赤ちゃんは、ゆりかごというかケースをいうか、そういうものに載せていただけでした。
 さて、このお母さん、信号のある交差点に差しかかりました。彼女の供述では、信号が黄色から赤に変わる寸前というところでした。止まるか進むか、迷っていたところに、横断歩道上を小学生が飛び出して、走ってきました。彼女は、急ブレーキを踏めば、自分の車中の赤ちゃんや子どもが椅子から落ちてしまうのではないかと考え、急制動の措置をとりませんでした。その結果、自動車は小学生に衝突し、当たり所の悪かった小学生は、植物人間になってしまったのでした。
 実に恐ろしい話です。きちんとチャイルドシート等をつけていたとすれば、この悲劇は起こらなかったかもしれないのです。自分の子供を怪我させるのは自業自得の側面があります(子供に罪はないのですが)。ですが、この事件のように、他人を巻き添えにすることになるのは、いっそう許せないです。