なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

麻原裁判、国選弁護人の報酬は計4億5200万円(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040419-00000403-yom-soci
一見すると、膨大な金額が弁護人に支払われたようで、弁護人は非常に儲けていると思われがちです。
ですが、弁護人は12人(途中から11人)おり、「公判回数は257回、初公判から判決までに7年10か月を要した」のです。そうであるなら、一人当たり1年間の報酬は約500万円程度にしかなりません。
年収500万円なら、まあまあという見方もありますが、弁護士は事務所の賃料や事務員の給与など結構経費がかかります。年500万円というのでは、数カ月分の経費にしかならないはずです。
この裁判は、ほとんど毎週行われており、弁護団の弁護士は、週はじめは裁判の打ち合わせ、週末は麻原裁判と、ほとんどそれ以外の仕事ができなかったと聞いています。そうであるなら、完全な大赤字なわけで、2審は勘弁してほしいという気持ちはよくわかります。