なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 日米地位協定で米立ち会い取り調べ 凶悪犯罪限定で合意(毎日新聞)

http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040326k0000e010034000c.html

日米両政府は25日、日本国内で犯罪を起こした米兵の刑事裁判手続きに関する日米地位協定の運用改善交渉で、米側が求めていた取り調べ段階での米政府関係者の立ち会いを、殺人、強姦(ごうかん)などの凶悪犯罪に限って認めることで基本合意に達した。

久々に腹の立つニュースです。横須賀などの米兵収容刑務所(日本の刑務所ですよ)でも、米軍が食料を差し入れ、米兵の受刑者はステーキやデザートを食べています。
それだけでも許し難いのに、なぜ、取り調べにアメリカの立ち会いを認めなければならないのでしょうか。我が国で犯罪を犯したもの(訂正:「犯した疑いがあるもの」が正しい表現です)である以上、日本人だろうが外国人だろうが、米兵であろうが無かろうが、同じ扱いをすべきです。
もっとも、取り調べに立ち会いをつけるというのは、いまや国際的には主流のやり方です。人権保障を云々するなら、日本人の被疑者にも同様の扱いを保障すべきでしょう。