なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

先物取引

よく横領やら使い込みやらの事件のニュースで、捕まった犯人が「先物取引などに使った」と弁解していることがありますね。小職は、先物取引をやった経験はありませんが、その種の被害相談を受けることがときどきあり、先物取引の会社に損害賠償訴訟などを起こしたりします。
先物取引というのは、要するに、ある商品(たとえば灯油)の相場が上がるか下がるか予想して、商品の売り買いをするというものですが、取引をする側のほとんどは素人な訳です。そのため、業者の言いなりに取引をしてしまい、ある日突然、「損が出たので、明日までに追加で500万円入金してくれ」などといわれるのです。使い込みをしてしまう人の気持ちもわからないではありません。
と、こんな話を書いたのも、最近は、その取引をパソコンで分析するというソフトが出回っており、これが結構便利だからです。プリンタもカラーになったため、チャートをカラーで出力することもできたりして、見やすい資料を作るのがたいへん楽になりました。貸金などの金利の計算などでもそうですが、パソコンがない時代は電卓で一つ一つ計算していたかと思うと、気が遠くなります。